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食道炎(しょくどうえん) : 飼い主が知っておきたい消化器系の病気

 

猫の食道における運動性は弱いと言われています。

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今回は、猫における消化器系の病気、「食道炎(しょくどうえん)」について見ていきます。

食道炎(しょくどうえん)

「食道炎(しょくどうえん)」になると、食道における粘膜に発赤や出血などが見られます。

「食道炎(しょくどうえん)」の原因・症状

猫は食道における運動性が弱いという特徴があるため、抗生物質などの錠剤を飲んだ後に食道粘膜に錠剤が張り付いてしまったり、錠剤の形に食道炎が起こったりすることがあります。
また、化学物質や薬物の誤飲、胃液の逆流による逆流食道炎、また麻酔を掛けて治療が行われた場合、食道と胃の境界に位置する「下部食道括約筋」が緩むことで胃液が食道へ逆流してしまったりすることも考えられます。
麻酔をかけて行われた手術後などは、術後、数日間は「食道炎(しょくどうえん)」にならないか注意深く観察する必要があります。
また錠剤を飲ませた後は、食道粘膜に貼りつかないよう水を十分に飲ませることも大切です。
「食道炎(しょくどうえん)」の症状としては、食欲不振、よだれを流す、食事のときに痛みを感じるなどがありますが、軽症である場合はあまりはっきりとはわからないことが多いようです。
「食道炎(しょくどうえん)」は、X線検査やX線造影検査でもよっぽど酷い場合を除き、発見できないことが多いため、臨床症状などから「食道炎(しょくどうえん)」の疑いがある場合は、内視鏡検査を行うことで診断することが必要となるでしょう。
内視鏡検査を行う場合、麻酔を掛ける必要があるため、内視鏡検査を実施した際も、検査後に「食道炎(しょくどうえん)」を起こしていないか注意することが必要となります。
内視鏡検査を行った場合、通常健康であれば食道粘膜の表面はピンク色で粘膜面が平滑であるところが、「食道炎(しょくどうえん)」である場合は食道粘膜は表面が不整で発赤や出血がみられることもあるようです。
「食道炎(しょくどうえん)」の治療としては、胃酸の逆流を抑制し、「食道炎(しょくどうえん)」が悪化しないようにするため、炎症部位における粘膜の保護が必要となります。
また、胃の内容物を十二指腸へ送り込むことで胃液の逆流を抑制する必要があります。
「食道炎(しょくどうえん)」が進行すると「食道狭窄」に発展し、食物が食道を通過できない状態になってしまいます。
「食道狭窄」まで進行してしまった場合は、食道を拡張させたり、胃の中にチューブを設置して直接胃の中へ栄養分を投与するなどの処置が必要になることもあります。

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