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エプリス(エプーリス)、口腔内悪性黒色腫(こうくうないあくせいこくしょくしゅ) : 飼い主が知っておきたい口の病気

 

歯茎にできる良性の腫瘍があります。

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今回は、猫における猫における口の異常、「エプリス(エプーリス)」「口腔内悪性黒色腫(こうくうないあくせいこくしょくしゅ)」について見ていきます。

エプリス(エプーリス)

「エプリス(エプーリス)」は、臨床的には歯茎にできる良性の腫瘍として対処されますが、腫瘍ではないとする意見もあるようです。

「エプリス(エプーリス)」の原因・症状

「エプリス(エプーリス)」になると歯茎にしこりができて、患部を見ると盛り上がっているように見えます。
「エプリス(エプーリス)」は臨床的には良性腫瘍に分類されており、さらに「線維性エプリス」「骨性エプリス」「棘細胞性(きょくさいぼうせい)エプリス」の3つの種類に分けられます。
症状としては、通常は痛みは無いと言われていますが、しこりが大きくなればなるほど摂食に障害が起こり、よだれ、出血、口臭、歯垢、歯石の蓄積による口腔内における異常の発生などがあります。
動物病院での診断は、腫瘍を塊状に採取し検査する組織生検によって行われることになるでしょう。
「エプリス(エプーリス)」は良性腫瘍ではありますが、徐々に大きくなっていくため、外科手術による切除が治療として必要になります。
特に「棘細胞性(きょくさいぼうせい)エプリス」の場合は、腫瘍細胞が周囲に浸潤するため、再発防止のため顎の骨の切除も必要になることがあります。

口腔内悪性黒色腫(こうくうないあくせいこくしょくしゅ)

口の中や、目や指にまでできる悪性の黒色の腫瘍が「口腔内悪性黒色腫(こうくうないあくせいこくしょくしゅ)」です。

「口腔内悪性黒色腫(こうくうないあくせいこくしょくしゅ)」の原因・症状

「口腔内悪性黒色腫(こうくうないあくせいこくしょくしゅ)」は、悪性の黒い腫瘍で、「メラノーマ」とも呼ばれています。
腫瘍のほとんどの場合、黒い色ですが稀に黒くない場合もあるため、注意が必要です。
症状としては、舌や口の中の粘膜に腫瘍が発生し急激に大きくなり、口の中の腫れを気にするようになったり、よだれを大量に出したり、口臭などの症状が現れます。
動物病院での診断は、細胞を塊状に採取し検査する組織生検、またCT検査などによって行われるでしょう。
治療は外科手術による切除が第一の選択肢となるでしょう。
また「口腔内悪性黒色腫(こうくうないあくせいこくしょくしゅ)」は悪性腫瘍で転移する確率が非常に高いため、手術後は抗癌剤治療が必要になるでしょう。
外科手術が困難な場合などには、放射線治療が行われることもあるようです。

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