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三叉神経麻痺(さんさしんけいまひ)、突発性前庭障害(とっぱつせいぜんていしょうがい) : 飼い主が知っておきたい脳脊髄疾患

 

猫の神経における異常についてです。

見上げる猫
今回は、猫の脳脊髄疾患、「三叉神経麻痺(さんさしんけいまひ)」「突発性前庭障害(とっぱつせいぜんていしょうがい)、虚血性神経筋症(きょけつせいしんけいきんしょう)」について見ていきます。

三叉神経麻痺(さんさしんけいまひ)

「三叉神経」は猫の脳から顔を通っている神経です。

「三叉神経麻痺(さんさしんけいまひ)」の原因・症状

「三叉神経麻痺(さんさしんけいまひ)」は、外傷や腫瘍が原因となって発生することもありますが、最も多い原因は原因不明の突発性三叉神経炎によるもので、特に中高齢の猫に発症しやすい病気です。
「三叉神経麻痺(さんさしんけいまひ)」の症状としては、突然口を閉じることができなくなる下顎下垂(かがくかすい)の発症や、眼瞼狭窄(がんけんきょうさく)、縮瞳(しゅくどう)、第三眼瞼突出(だいさんがんけんとっしゅつ)などの症状が現れる「ホルネル症候群」の併発なども見られます。
猫の様子に異常を感じたら直ぐに獣医師の診断をうけることが必要となります。
治療は、発症の初期段階であればステロイド治療を行うこともありますが、自己限定性疾患であるためおよそ3週間くらい経つと回復することが多い病気です。

突発性前庭障害(とっぱつせいぜんていしょうがい)

顔色の悪い猫
「突発性前庭障害(とっぱつせいぜんていしょうがい)」は猫の耳の奥、三半規管とつながっている前庭神経に異常が発生する病気です。

「突発性前庭障害(とっぱつせいぜんていしょうがい)」の原因・症状

「突発性前庭障害(とっぱつせいぜんていしょうがい)」は、猫の耳の奥に位置し、平衡感覚を司っている前庭系、脳幹、小脳、内耳に起こる原因不明の障害で、老齢の猫によく見られる病気です。
症状として、眼振、斜頸などが起こり、発症すると同時に運動失調、起立困難などもおこります。
よく似ている症状の病気として、脳炎、中内耳炎、脳腫瘍などがありますので、異常が確認されたら早期に獣医師の診察をうけ、適切な対処をすることが必要となります。
動物病院では、臨床状態やMRI、CT検査、脳性髄液検査などによって診断されることになるでしょう。
直接の治療薬はなく、症状によって対症療法が行われることとなります。
ビタミンや、抗めまい薬、副腎皮質ホルモン剤などの薬の投与が具体的な対象療法となります。
また、原因となっているのが、外耳炎、中耳炎、内耳炎など他の疾患であることがわかった場合は、その基礎疾患の治療が行われることになります。

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