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原虫性脳炎(げんちゅうせいのうえん)・髄膜炎(ずいまくえん)、灰白脳脊髄炎(かいはくのうせきずいえん) : 飼い主が知っておきたい脳脊髄疾患

 

「脳炎(のうえん)」「髄膜炎(ずいまくえん)」は脳実質に炎症を起こしている状態です。

眠っている猫
今回は、猫の脳脊髄疾患、「原虫性脳炎(げんちゅうせいのうえん)・髄膜炎(ずいまくえん)」「灰白脳脊髄炎(かいはくのうせきずいえん)」について見ていきます。

原虫性脳炎(げんちゅうせいのうえん)・髄膜炎(ずいまくえん)

「原虫性脳炎(しんきんせいのうえん)・髄膜炎(ずいまくえん)」は原虫が原因で発症している「脳炎(のうえん)」「髄膜炎(ずいまくえん)」です。

「原虫性脳炎(げんちゅうせいのうえん)・髄膜炎(ずいまくえん)」の原因・症状

「原虫性脳炎(げんちゅうせいのうえん)・髄膜炎(ずいまくえん)」は、「トキソプラズマ」や「ネオスポラ」等の原虫が感染することによって起こります。
これら原虫が猫に感染する経路としては、経口感染(口を通って感染すること)が最も多いと考えられます。
「原虫性脳炎(げんちゅうせいのうえん)・髄膜炎(ずいまくえん)」になると、症状として急性あるいは慢性的な神経機能不全がおこります。
癲癇発作、片側麻痺、四肢麻痺、また眼振・斜頸・顔面神経麻痺など脳神経障害の症状が現れます。
猫に、このような症状をはじめ異常が現れた場合には、すぐに動物病院につれていって獣医師の診察を受けるようにしましょう。
動物病院では、血液検査や脳性髄液検査、MRIやCT検査などによって診断されますが、特に脳脊髄液検査は脳炎を診断するのに重要な検査となります。
「原虫性脳炎(げんちゅうせいのうえん)・髄膜炎(ずいまくえん)」の場合は、「クリンダマイシン」などの抗生物質の投与によって治療が行われることになるでしょう。

灰白脳脊髄炎(かいはくのうせきずいえん)

横を向いている猫
「灰白脳脊髄炎(かいはくのうせきずいえん)」は、原因不明の突発性、非化膿性炎症性疾患(ひかのうせいえんしょうせいしっかん)で病原体が特定されていない病気です。

「灰白脳脊髄炎(かいはくのうせきずいえん)」の原因・症状

「灰白脳脊髄炎(かいはくのうせきずいえん)」になると、およそ2ヶ月から3ヶ月間をかけて症状が現れ、特に後ろ足の不全麻痺、運動失調となります。
異常が現れたら動物病院で診てもらうことが必要です。
臨床症状、MRI、CT検査等によって診断が行われますが、生前診断は困難な病気です。
「灰白脳脊髄炎(かいはくのうせきずいえん)」は、まだ治療法が確立されていない辛い病です。

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