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細菌性脳炎(さいきんせいのうえん)・髄膜炎(ずいまくえん) : 飼い主が知っておきたい脳脊髄疾患

 

「脳炎(のうえん)」「髄膜炎(ずいまくえん)」は脳実質に炎症を起こしている状態です。

あごのせ猫
今回は、猫の脳脊髄疾患、「細菌性脳炎(さいきんせいのうえん)・髄膜炎(ずいまくえん)」について見ていきます。

細菌性脳炎(さいきんせいのうえん)・髄膜炎(ずいまくえん)

「細菌性脳炎(さいきんせいのうえん)・髄膜炎(ずいまくえん)」は細菌が原因で発症している「脳炎(のうえん)」「髄膜炎(ずいまくえん)」です。

「細菌性脳炎(さいきんせいのうえん)・髄膜炎(ずいまくえん)」の原因・症状

「脳炎(のうえん)」「髄膜炎(ずいまくえん)」の原因としては、細菌やウイルス、真菌、トキソプラズマやネオスポラなどの原虫、寄生虫などによる感染性によるものや原因不明の突発性による場合があります。
原因が細菌性の場合、原因となる細菌としては「ブドウ球菌」「連鎖球菌」「パスツレラ」「アクチノミセス」「ノカルディア」などがあります。
細菌感染により、はじめは「中耳炎」や「鼻炎」などから始まり、やがて脳に波及して脳炎を起こす場合もあります。
「中耳炎」や「鼻炎」が起きている段階で異常を検知して動物病院で適切な処置を受ければ「脳炎」や「髄膜炎」まで発展する前に治すことができる場合もありますので、猫の異常を軽視せず、少しでも普段と行動や様子が違ったら、動物病院で診てもらうことが大切です。
「細菌性脳炎(さいきんせいのうえん)・髄膜炎(ずいまくえん)」の典型的な症状としては、神経機能不全、発熱、頚部痛などがあります。
また、これらの症状は急速に進行する場合が多くあります。
「細菌性脳炎(さいきんせいのうえん)・髄膜炎(ずいまくえん)」の診断は、血液検査や脳脊髄液検査、MRIやCT検査によって行われますが、「細菌性脳炎(さいきんせいのうえん)・髄膜炎(ずいまくえん)」であると診断するのに最も重要な検査は脳脊髄液検査となります。
治療には、「アンピシリン」「エンロフロキサシン」「セファロスポリン」などの抗生物質が投与されることになります。
原因や症状によって投与する抗生物質が選択されることになります。
「細菌性脳炎(さいきんせいのうえん)・髄膜炎(ずいまくえん)」と診断された場合、発症の初期段階の場合はステロイド剤の投与によって治療が行われることもあります。
状態が悪化し膿瘍が存在するような場合は、外科手術によって取り除く必要がある場合もあります。

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