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[放線菌症(ほうせんきんしょう)]ノカルジア症 : 飼い主が知っておきたい細菌・ウイルス感染症

 

主に土の中にいる細菌による細菌性疾患があります。

街角に佇む猫
今回は、猫における細菌・ウイルス感染症、「放線菌症(ほうせんきんしょう)」のうち、「ノカルジア症」について見ていきます。

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放線菌症(ほうせんきんしょう)

「放線菌(ほうせんきん)」とは土の中にいる複数の細菌の総称であることは、前回(「[放線菌症(ほうせんきんしょう)]アクチノミセス症 : 飼い主が知っておきたい細菌・ウイルス感染症」)取り上げました。
「放線菌(ほうせんきん)」は、細胞の中に核膜を持たない原核微生物です。
「放線菌(ほうせんきん)」の菌糸が放射状に伸びることから、「放線」という名前が付けられています。
放射状に伸びる様子はカビなどの真核微生物のようであると思われますが、「放線菌」と真核微生物とは生物学的に分類が異なるものです。
「放線菌(ほうせんきん)」には、菌が発育するために酸素を必要としない「放線菌(ほうせんきん)」である「アクチノミセス」と、酸素が必要な「ノカルジア」があります。
今回は菌が発育するために酸素を必要とする「ノカルジア症」について見ていきます。

「ノカルジア症」の原因・症状

「放線菌」の一種である「ノカルジア」(ノカルジア・アステロイデス、ノカルジア・キャビエ)が、猫の傷口や口から入り込んで増殖することで感染します。
「ノカルジア症」は「アクチノミセス症」と比較すると、猫の免疫機能低下が原因によって発症する数が多く、長期間にわたって免疫抑制剤を投与した猫や、歳をとったために免疫機能が低下した猫、先天的に免疫機能が未発達な猫などにおける発症の確立が高いと考えられています。
症状としては、慢性化膿性肉芽腫が発生し、高熱、下痢、膿胸など、「アクチノミセス症」と症状は類似しています。
感染部位における体表部は、潰瘍化や瘻管の形成が起こり、体内から液状のものが体外へ排出されるようになります。
「アクチノミセス症」では顆粒が確認されますが、「ノカルジア症」では体外へ排出される液状のものには糸状の菌が観察されるでしょう。
猫に異常が起こったら直ちに動物病院で獣医師の診察を受け、適切な処置を施す必要があります。
治療としては、高用量のスルホンアミド系のサルファ剤の投与が行われます。
薬の投与は数ヶ月間にわたって投与されることになるでしょう。
また重症化している場合には、薬剤感受性試験に基いて抗生物質が選択され、投与されることになります。
なお、薬剤に効き目がない場合など、猫白血病など他の疾患との鑑別が必要になることもあります。

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