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末梢神経障害(まっしょうしんけいしょうがい)(ニューロパシー)、自律神経障害(じりつしんけいしょうがい) : 飼い主が知っておきたい脳脊髄疾患

 

猫の神経系における障害についてです。

居眠り中の猫
今回は、猫の脳脊髄疾患、「末梢神経障害(まっしょうしんけいしょうがい)」(ニューロパシー)、「自律神経障害(じりつしんけいしょうがい)」について見ていきます。

末梢神経障害(まっしょうしんけいしょうがい)(ニューロパシー)

末梢神経には、脳から出る「脳神経」と脊髄から出る「脊髄神経」があります。

「末梢神経障害(まっしょうしんけいしょうがい)」(ニューロパシー)の原因・症状

「末梢神経障害(まっしょうしんけいしょうがい)」は「ニューロパシー」または「ニューロパチー」とも呼ばれ、中枢神経系と皮膚、感覚器官、筋肉、腺などの連絡を担っている末梢神経で障害が起こる病気です。
原因は様々で、変性、外傷、中毒、炎症、感染、代謝異常、悪性腫瘍、末梢神経腫瘍圧迫などが考えられます。
症状は異常が発生した場所によって、四肢麻痺、後ろ足麻痺、前足麻痺など様々です。
変性の場合は、「肥大神経症」「脊髄性筋萎縮症」、炎症性の場合は、「多発性神経根神経炎」「視神経炎」、感染性の場合は、「トキソプラズマ」「ネオスポラ」、代謝性の場合は、「糖尿病」「副腎皮質機能亢進症」「高脂血症」「甲状腺機能低下症」、血管性の場合は、「虚血性神経筋症」、腫瘍の場合は、「傍腫瘍症候群」「悪性神経鞘腫」などが発症し、これらの総称を「末梢神経障害」(ニューロパシー、ニューロパチー)と呼んでいます。
猫に異常がみられたら獣医師の診察をうけ適切な治療を行う必要があります。
治療が原因に合わせて行われることになりますが、変性疾患については治療法が確立していないことが多いのが現状です。
また、炎症性疾患については、自然治癒することもあります。

 

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自律神経障害(じりつしんけいしょうがい)

2匹の猫
「自律神経障害(じりつしんけいしょうがい)」は若齢の猫に発症することが多い病気です。

「自律神経障害(じりつしんけいしょうがい)」の原因・症状

「自律神経」は、呼吸、発汗、消化、排泄、循環など無意識に体がコントロールしている必要不可欠な機能を管理する役割を担っており、「交感神経」と「副交感神経」により機能している神経系です。
「自律神経障害(じりつしんけいしょうがい)」になると、散瞳(さんどう)、嘔吐、嚥下困難、第三眼瞼突出、尿失禁、排尿障害、排便障害、便秘、下痢、体重減少、腹痛など様々な症状が現れます。
このような異常が出たら、いち早く獣医師に診てもらうことが必要です。
しかし、自律神経障害の場合は治療法が確立しておらず、治療は対症療法が行われることになるでしょう。

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