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幽門狭窄(ゆうもんきょうさく) : 飼い主が知っておきたい消化器系の病気

 

胃の出口に当たる幽門部が肥大してしまい、十二指腸へ排出できなくなってしまう疾患があります。

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今回は、猫における消化器系の病気、「幽門狭窄(ゆうもんきょうさく)」について見ていきます。

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幽門狭窄(ゆうもんきょうさく)

先天性の場合では、「シャム」に多く見られる疾患です。

「幽門狭窄(ゆうもんきょうさく)」の原因・症状

「幽門狭窄(ゆうもんきょうさく)」は、胃の出口部分に当たる「幽門部」が肥大することにより、胃の内容物が十二指腸へ排出できなくなってしまう疾患です。
先天性の場合と後天性の場合があり、先天性の場合は「シャム」に多く見られると言われています。
犬においては短頭犬種に多く見られ、「ブルドッグ」などに多く見られるようです。
また、後天性の場合は中高齢の猫に発生しやすい疾患だといわれており、原因は異物の飲み込みによる場合や胃炎、胃潰瘍、消化管におけるリンパ腫、肥満細胞腫などが考えられます。
症状としては、慢性的な嘔吐、体重減少などが現れ、長期化すると胃の内容物がたまり続けてしまったり、栄養分を吸収することができずに衰弱し、命に関わることもあります。
動物病院での診断は、X線検査や造影X線検査による胃からの食物排泄の遅延状態、胃拡張の状態確認、超音波検査による幽門部の肥厚状態の確認などにより行われることになるでしょう。
造影X線検査ではバリウムを投与することになりますが、「幽門狭窄(ゆうもんきょうさく)」である場合はバリウム投与後24時間以上経っても残存してしまう場合もあるようです。
検査としては、内視鏡検査により幽門粘膜の肥厚や炎症を確認することもありますが、「幽門狭窄(ゆうもんきょうさく)」である場合、内視鏡を胃から十二指腸へ移動させることはできないでしょう。
治療は、幽門の狭窄の程度が軽く、また幽門における運動性の低下が確認された場合などは、内科治療による治療が行われる場合もあります。
内科治療では「蠕動促進剤(ぜんどうそくしんざい)」の投与などが考えられます。
しかし一般的な治療としては外科手術が行われることになるでしょう。
回復手術により胃に溜まってしまった内容物を取り除き、また原因となっている疾患があれば、腫瘍などの切除が行われることになるでしょう。
その上で、幽門部を切開したり広げるような幽門形成術が行われることになります。
胃潰瘍や胃炎などの症状がある場合はそのための治療も行われることになります。
外科手術後は、流動食などを与えて経過を観察することになるでしょう。

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