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甲状腺における腫瘍 : 飼い主が知っておきたい腫瘍性疾患

 

室内飼いで主食が缶詰、猫砂を使用していると甲状腺腫になる危険が!?

壁の上で昼寝する猫
今回は、猫における腫瘍性疾患、「甲状腺における腫瘍」について見ていきます。

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甲状腺における腫瘍

「甲状腺における腫瘍」の多くは良性の「甲状腺腫」で、「室内飼い」「主食が缶詰」「猫砂を使用」といった条件が「甲状腺腫」の危険因子であるという報告が海外ではあるようです。

「甲状腺における腫瘍」の原因・症状

「甲状腺における腫瘍」は、良性、悪性にかかわらず、「甲状腺機能亢進症」が起こることが大きな問題です。
(「甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)、甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう) : 飼い主が知っておきたい内分泌・代謝性疾患」)
「甲状腺機能亢進症」により、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、興奮、虚弱、疲労、体重減少、嘔吐などがおこります。
悪化すると、心臓の肥大、心拍数の増大などを引き起こし、さらに心不全、呼吸困難などの原因となります。
猫に異常を感じたら、動物病院で獣医師にみてもらうことが大切です。
動物病院での診断は、血液検査、超音波検査、核医学検査などによって行われるでしょう。
検査によって、頸部にあたる甲状腺における腫脹の発見や、甲状腺ホルモン値上昇の確認などがされます。
「甲状腺癌」の場合、甲状腺が腫大して表面に凹凸が確認されることもあります。
治療は、外科手術による摘出、薬の投与による内科治療などが行われるでしょう。
内科療法では、抗甲状腺ホルモン剤の投与による治療、心臓に対するβブロッカーの使用による心拍数減少、肥大の軽減などが行われます。
しかし、内科療法を行うと、甲状腺ホルモン剤の副作用により、食欲不振、嘔吐などの症状が現れることがあるようです。
内科療法が難しかったり「甲状腺癌」の可能性がある場合は、外科手術による切除が行われます。
腎臓への血液供給維持の役割を果たしているのが甲状腺ホルモンですが、内科療法によって腎機能に影響が現れた時は、外科手術により危険な状態に陥る危険性があるため、外科手術は難しい場合があるようです。
外科手術による治療の場合、甲状腺に接している上皮小体も同時に摘出することがありますが、上皮小体は血液中のカルシウム量を調整している器官であるため、手術後にカルシウム濃度が低下してしまうことがあります。
その場合、手術後にカルシウム剤やビタミンDの投与が必要になります。

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