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全身性エリテマトーデス(SLE)、皮膚型エリテマトーデス(円板状紅斑性狼瘡) : 飼い主が知っておきたい皮膚の病気

 

猫の体内において「抗原」と「免疫抗体」の複合体ができてしまうことによって異常が発生する病気があります。

草むらの白猫
今回は、猫における皮膚の病気、「全身性エリテマトーデス」(SLE)、「皮膚型エリテマトーデス」(円板状紅斑性狼瘡(えんばんじょうこうはんせいろうそう))について見ていきます。

全身性エリテマトーデス(SLE)

「全身性エリテマトーデス」(SLE)は、免疫異常による病気です。

「全身性エリテマトーデス」(SLE)の原因・症状

「抗原」とは、病原菌など体に免疫反応を引き起こさせる物質のことで、「抗体」とは、血液中や体液中に存在し「抗原」を体から追い出すためにできる対抗物質のことです。
「全身性エリテマトーデス」(SLE)は、「抗原」と「抗体」の複合体ができてしまい、組織に沈着することによって臓器に炎症をおこしてしまう病気です。
なお、「エリテマトーデス」という言葉は、皮膚の赤い斑点(紅斑)のことを指しています。
症状としては、発熱、関節炎、筋炎、皮膚のびらん、潰瘍、貧血、腎炎などがあります。
動物病院での診断は、血液検査や画像検査、病変部の病理組織検査など複合的な検査によって行われます。
「全身性エリテマトーデス」(SLE)は免疫異常による病気ですので、免疫抑制剤の投与による治療が行われることになるでしょう。

皮膚型エリテマトーデス(円板状紅斑性狼瘡(えんばんじょうこうはんせいろうそう))

「皮膚型エリテマトーデス」(円板状紅斑性狼瘡(えんばんじょうこうはんせいろうそう))は、猫においては珍しい病気です。

「皮膚型エリテマトーデス」(円盤状紅斑性狼瘡(えんばんじょうこうはんせいろうそう))の原因・症状

「皮膚型エリテマトーデス」(円板状紅斑性狼瘡(えんばんじょうこうはんせいろうそう))は、皮膚において「抗原」と「抗体」の複合体が沈着することによって炎症をおこしてしまう病気です。
病変するのが皮膚のみに限定されて起こり、紫外線にあたることで皮膚の炎症が悪化します。
症状としては、目、鼻、耳、脇の下などの皮膚において、潰瘍、びらん、かさぶたなどができるようになります。
動物病院での診断は、血液検査や画像検査、病変部の皮膚、内臓の病理組織検査など複合した検査によって判断されます。
「皮膚型エリテマトーデス」(円板状紅斑性狼瘡(えんばんじょうこうはんせいろうそう))は免疫の異常によって発症する病気であるため、免疫抑制剤の投与による治療が行われることになるでしょう。

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