キムリック : 「マンクス」の長毛版
「マンクス」から突然変異で生まれた長毛のネコ「キムリック」についてです。
by Jumpinjim
キムリックの起源
「キムリック」は1960年代にカナダで、「マンクス」の繁殖の過程で突然変異によって生まれた長毛のネコです。つまり「マンクス」の長毛版ネコです。
「キムリック」が品種として公認されたのは1980年のことでした。
イギリス、ウェールズ地方で愛されているネコであることから“キムリック”(ウェールズ族の)という名前がつけられました。
「マンクス」よりも更に数が少ないため、貴重な品種です。
キムリックの特徴
「キムリック」の特徴は「マンクス」と同様に尻尾が短いことです。
尾が全く無いタイプと少し骨が感じられるタイプの2種類が存在しているようです。
背中から手でなでおろすとわずかに軟骨の突起状の尻尾が確認できるものもいるようですが、尻尾を触ると嫌がって怒るのであまり触らないようにしてあげたほうが良いです。
また「マンクス」と同様に、前足より後ろ足のほうが長いため、走る時はまるでウサギが跳ねるように動き回ります。
体型は中型のネコで、骨格はがっしりとしていて筋肉もしっかりとついています。
被毛の長さは、長毛種の中でも中くらいで、絹のように細くて柔らかい毛質です。
体にびっしりと密生しているアンダーコートと、長めのアウターコートのおかげでふかふかしています。
目は丸くて大きくて、色は毛色の濃さによって違います。耳は中くらいの大きさで、耳の付け根は広くて先に行くほど細くなり先端は丸まっています。
両耳の幅は広く離れていて、頭の後ろから見るとカーブを描いているように見えます。
性格もやはり「マンクス」と似ていて、少し用心深いですが人懐っこくて飼い主に対して従順、愛情深いネコです。
おとなしい性格である反面、筋肉質であることからもわかるように、動きは機敏で活発です。
木登りや水遊びをするのも大好きな珍しいネコです。
「キムリック」は、とても賢いので飼育する際にしつけもしやすく、飼いやすいネコだといえます。
「キムリック」の基本データ
英語表記 | Cymric |
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原産地 | ![]() |
誕生時期 | 1960年代 |
発生スタイル | 突然変異的発生(※突然変異で生まれ、変わった特徴を固定させた品種) |
公認団体 | TICA(The International Cat Association) |
ボディタイプ | コビー(※太くて丸い) |
カラー | 毛色:単色のほか、トータシェル、バイカラーなど多数、目色:毛色に準ずる |