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高血圧症 : 飼い主が知っておきたい循環器系の病気

 

全身の血圧が上昇している状態になる病気が「高血圧症」です。

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今回は、猫における循環器疾患、「高血圧症」について見ていきます。

高血圧症

「高血圧症」の場合、「網膜出血(もうまくしゅっけつ)」や「網膜剥離(もうまくはくり)」などによる失明を引き起こすこともあります。

「高血圧症」の原因・症状

「高血圧症」は、「一次性高血圧症」と「二次性高血圧症」に分けられますが、「本能性」とも呼ばれる「一次性」の「全身性高血圧症」はあまり一般的ではありません。
一方、「二次性高血圧」の「全身性高血圧症」のほうが猫における発症例が多いと言われています。
「二次性高血圧症」は、「腎不全」「副腎皮質機能亢進症(ふくじんひしつきのうこうしんしょう)」「甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)」「糖尿病」などが原因となり発症します。
(※「腎不全(じんふぜん)、尿失禁 : 飼い主が知っておきたい消化器系の病気」)
(※「癲癇(てんかん)、クッシング病(副腎皮質機能亢進症) : 飼い主が知っておきたい重い病気」)
(※「甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)、甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう) : 飼い主が知っておきたい内分泌・代謝性疾患」)
(※「糖尿病、毛球症(もうきゅうしょう) : 飼い主が知っておきたい消化器系の病気」)
「全身性高血圧症」は、眼病変、慢性腎不全、心血管系病変などあらゆる臓器への障害を引き起こす可能性があります。
症状としては、原因となっている病気による症状に加え「網膜出血(もうまくしゅっけつ)」や「網膜剥離(もうまくはくり)」などによる失明を引き起こすこともあります。
動物病院での診断は、血圧の測定に加え、網膜検査により「高血圧性網膜症」について検査することになるでしょう。
「高血圧性網膜症」である場合、突然失明することもあります。
また、腎臓における検査や、心電図による不整脈の有無、胸部X線検査による心肥大、肺水腫の有無を確認します。
治療としては、二次性の場合は、まずは原因となっている疾患における治療をおこなうことにあるでしょう。
しかし、原因疾患の治療が困難である場合、また「一次性高血圧症」の場合には定期的に血圧測定を行いながら、投与する量を調整し、降圧薬を投与することになります。
治療薬としては、「アンジオテンシン阻害薬」「利尿薬」「β遮断薬」「カルシウム拮抗薬」などが処方されることになるでしょう。

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