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骨腫(こつしゅ)、脳腫瘍(のうしゅよう) : 飼い主が知っておきたい腫瘍性疾患

 

転移しない良性腫瘍が大きくなりすぎて悪化したり、ゆっくりと成長する腫瘍があります。

かごの中であくびする猫
今回は、猫における腫瘍性疾患、「骨腫(こつしゅ)」「脳腫瘍(のうしゅよう)」について見ていきます。

骨腫(こつしゅ)

「骨腫(こつしゅ)」は、他の部位に転移することのない良性の腫瘍ですが、大きく成長することがあり、それによって痛みを感じたり、悪化すると「骨腫(こつしゅ)」が原因で骨折することもあります。

「骨腫(こつしゅ)」の原因・症状

「骨腫(こつしゅ)」の症状は、以前の記事でご紹介した「骨肉腫(こつにくしゅ)」(「[骨肉腫(こつにくしゅ)]四肢骨格における骨肉腫 : 飼い主が知っておきたい腫瘍性疾患」、「[骨肉腫(こつにくしゅ)]体軸骨格における骨肉腫 : 飼い主が知っておきたい腫瘍性疾患」)とよく似ていると言われています。
動物病院での診断は、針を使用して細胞を採取する針生検や、細胞を塊状に採取して検査を行う組織生検によって検査が行われますが、断定診断することが非常に難しく、外科手術で摘出することで診断が可能になることが多いようです。
良性腫瘍である「骨腫(こつしゅ)」であれば転移することがないため良いのですが、事前に断定診断ができないことを考えると「骨肉腫」出会った時のことも考慮し、胸部X腺検査によって肺への転移がないかも検査を行うことがあります。
「骨腫(こつしゅ)」の治療としては、第一の選択肢として外科手術が挙げられます。
外科手術によって摘出することで猫が感じる痛みも取り除け、また断定診断が可能となります。
切除が難しい部位の場合は放射線治療が行われることもあるようです。
いずれにしても、猫は痛みを感じますので痛み止めの投与など疼痛管理も必要となります。

脳腫瘍(のうしゅよう)

猫における「脳腫瘍(のうしゅよう)」は老猫に発生しやすい傾向にあり、ゆっくりと成長する「髄膜腫(ずいまくしゅ)」が最も多いといわれています。

「脳腫瘍(のうしゅよう)」の原因・症状

「脳腫瘍(のうしゅよう)」については、以前、脳脊髄疾患についての記事でもご紹介しました。
(「脳腫瘍(のうしゅよう)、脳血管障害(のうけっかんしょうがい) : 飼い主が知っておきたい脳脊髄疾患」)
「脳腫瘍(のうしゅよう)」には、「原発性」と「続発性」があり、「原発性」には「髄膜腫」「グリオーマ」「上衣腫」「下垂体腺腫」「脈絡叢乳頭腫(みゃくらくそうにゅうとうしゅ)」、「続発性」には「鼻腔内腫瘍」「頭蓋骨腫瘍」等があります。
猫に最も多い「脳腫瘍(のうしゅよう)」は、脳を覆っている「髄膜」が腫瘍化する「髄膜腫(ずいまくしゅ)」と呼ばれる病気です。
症状は、急激に現れることがあり、視覚障害、運動障害、四肢麻痺、歩行障害、行動異常などが現れます。
治療としては、摘出可能な場所であれば外科手術によって摘出することになるでしょう。
また、外科手術が困難な場合は放射線治療を取る場合もあります。

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