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皮膚リンパ肉腫、肥満細胞腫、悪性黒色腫(悪性メラノーマ) : 飼い主が知っておきたい皮膚の病気

 

皮膚に存在するリンパ球や肥満細胞、メラノサイトが腫瘍化する皮膚病があります。

お寺にいる猫
今回は、猫における皮膚の病気、「皮膚リンパ肉腫」、「肥満細胞腫」、「悪性黒色腫」(悪性メラノーマ)について見ていきます。

皮膚リンパ肉腫

「皮膚リンパ肉腫」は、皮膚に存在するリンパ球が腫瘍化する病気です。

「皮膚リンパ肉腫」の原因・症状

「皮膚リンパ肉腫」になると、慢性的な皮膚の痒み、腫れが起こり、悪化するとただれてびらんを呈するようになったり、病変部に老けが多く発生したりします。
更に進行してしまうと、腫瘍がリンパ節や内臓にまで転移してしまうこともあります。
動物病院では、病変部を採取し、病理組織検査を行うことで診断をすることになるでしょう。
治療は、抗がん剤の投与によって行われることになりますが、完治するには難しい病気の一つです。
もし猫に異常が見られたら直ちに獣医師の診察をうけ、いち早く適切な治療を施すことが大切です。

肥満細胞腫

「肥満細胞腫」は、皮膚に存在する肥満細胞が腫瘍化する病気です。

「肥満細胞腫」の原因・症状

「肥満細胞腫」には、皮膚において腫瘍化する皮膚型と、内臓で腫瘍化する内蔵型があり、猫に関しては皮膚型のほうが症例が多いと言われています。
また、病態としては、肥満細胞型と組織球型の2種類のタイプが存在し、肥満細胞型は10歳以上の老猫に発症しやすく、組織球型は2歳ほどの若齢で発症しやすい傾向にあると言います。
動物病院での診断は、病変部の皮膚を採取し、病理組織検査を行うことになるでしょう。
治療としては外科手術によって切除が行われます。
腫瘍が転移している場合、抗がん剤の投与による治療が行われますが、完治するのが難しいと言われています。

悪性黒色腫(悪性メラノーマ)

「悪性黒色腫」(悪性メラノーマ)は、皮膚や粘膜に存在するメラノサイト(メラニン産生細胞)が腫瘍化する病気です。

「悪性黒色腫」(悪性メラノーマ)の原因・症状

「悪性黒色腫」(悪性メラノーマ)は、口腔内や唇、四肢や爪下部において腫瘍化することが多く、腫瘤は黒色や暗褐色、暗赤色を呈します。
猫における「悪性黒色腫」(悪性メラノーマ)の発症は少ないと言われていますが、発症したら転移しやすい病気であると言われているようです。
動物病院では、病変部の皮膚を採取し病理組織検査により診断を行います。
治療としては、外科手術により腫瘍の切除をすることになるでしょう。
転移している場合、抗がん剤の投与によって治療が行われますが、完治するのが難しい病気であると言われています。

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