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[リンパ・造血器腫瘍]白血病(急性骨髄性白血病、リンパ芽球性白血病) : 飼い主が知っておきたい血液・免疫系疾患

 

猫における「白血病」は、幾つかの種類に分けられます。

見上げて見つめる猫
「白血病」は、腫瘍細胞による「骨髄性白血病」と、「リンパ性白血病」にわけられます。
また更に、未成熟な段階の細胞が増殖する「急性白血病」と、成熟した細胞が増殖する「慢性白血病」に分類されます。
今回は、猫の血液・免疫系疾患である「急性骨髄性白血病(きゅうせいこつずいせいはっけつびょう)」、「リンパ芽球性白血病」について見ていきます。

急性骨髄性白血病(きゅうせいこつずいせいはっけつびょう)

「急性骨髄性白血病(きゅうせいこつずいせいはっけつびょう)」は、骨髄における「赤芽球系(せきがきゅうけい)」「骨髄球系」「単球系」「巨核球系(きょかくきゅうけい)」の4種類の造血細胞のうち1系統以上で未熟な段階の細胞が腫瘍化する病気です。

「急性骨髄性白血病(きゅうせいこつずいせいはっけつびょう)」の原因・症状

「急性骨髄性白血病(きゅうせいこつずいせいはっけつびょう)」の原因としては、「猫白血病ウイルス」(FeLV)への感染と関連性があると考えられています。
「急性骨髄性白血病(きゅうせいこつずいせいはっけつびょう)」の症状としては、発熱、元気消失、食欲不振、可視粘膜蒼白、出血傾向、リンパ節の腫脹など様々です。
骨髄が腫瘍細胞に占拠されてしまうことで造血機能に障害が起こり、貧血、血小板数減少などが発生することも多々あります。
動物病院での診断は、骨髄検査によっておこなわれるでしょう。
「急性骨髄性白血病(きゅうせいこつずいせいはっけつびょう)」の場合、致死率は非常に高く、数日後から数ヶ月以内に命を落とすことがほとんどのようです。

リンパ芽球性白血病

「リンパ芽球性白血病」は、骨髄内において未分化なリンパ球が腫瘍となり増殖する病気です。

「リンパ芽球性白血病」の原因・症状

「リンパ芽球性白血病」の原因としては、「猫白血病ウイルス」(FeLV)への感染と関連が強いと考えられており、「リンパ芽球性白血病」になってしまった殆どの猫が「猫白血病ウイルス」に感染しているということです。
症状としては、元気消失、食欲不振、可視粘膜蒼白、発熱、出血傾向、体表リンパ節腫脹などさまざまで、「急性骨髄性白血病(きゅうせいこつずいせいはっけつびょう)」の症状と同様です。
骨髄が腫瘍細胞に選挙されることで造血機能に障害が起こり貧血や血小板数が減少したりすることもあります。
骨髄検査によって診断され、治療としては、「シクロフォスファミド」や「プレドニゾロン」「ドキソルビシン」「ビンクリスチン」など抗がん剤を組み合わせた多剤併用化学療法が行われることがほとんどですが、やはり、「急性骨髄性白血病(きゅうせいこつずいせいはっけつびょう)」と同様に、数日から数ヶ月以内に命を落としてしまう症例がほとんどです。

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