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膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう) : 飼い主が知っておきたい骨関節疾患

 

原因は先天性の場合と外傷性の場合があります。

横たわる白猫
今回は、猫の骨関節疾患、「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)」について見ていきます。

膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)

猫の足の膝にある「お皿」のことである「膝蓋骨(しつがいこつ)」が大腿骨の溝から外れて脱臼してしまうことです。

「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)」の原因・症状

「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)」は犬において多く見られる疾患ですが、猫においてもまれに確認されます。
猫において「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)」になりやすい品種としては、「デボンレックス」「メインクーン」「アビシニアン」「ペルシャ」「スコティッシュフォールド」などが挙げられます。
「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)」には、生まれつき起こりやすい「先天性膝蓋骨脱臼(せんてんせいしつがいこつだっきゅう)」と怪我をしたことで起こる「外傷性膝蓋骨脱臼(がいしょうせいしつがいこつだっきゅう)」がありますが、猫の場合はおよそ8割が「先天性膝蓋骨脱臼(せんてんせいしつがいこつだっきゅう)」であると言われています。
「先天性膝蓋骨脱臼(せんてんせいしつがいこつだっきゅう)」の場合の原因は遺伝によるものであると考えられていたり、大腿四頭筋の緊張性不均衡や膝蓋骨が収まっている溝の深さなどが原因で発症するとも考えられています。
「外傷性膝蓋骨脱臼(がいしょうせいしつがいこつだっきゅう)」は交通事故や猫同士のケンカが原因となり発症します。
外傷を受けた場合、「前十字靭帯損傷」と同時に発生することや、「代謝性疾患」が骨に影響し変形してしまったことで発症する場合もあります。
また「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)」により、足の内側に膝蓋骨がずれることを「内包脱臼」、足の外側に膝蓋骨がずれることを「外方脱臼」として分類しますが、殆どの場合「内包脱臼」で、且つ片側だけではなく両側で発症することが多く見られます。
「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)」の猫の場合、「股関節形成不全」の発症リスクが3倍高くなると言われています。
無症状の場合もあれば、常に痛みを感じて歩行障害が起こっている場合もあります。
重症の場合は、足が曲がったまま伸ばすことができない状態になり、腰がかがんだ状態で歩くようになってしまいます。
猫の歩き方や動きをみて異常を感じたら、動物病院で診てもらう必要があります。
触診により診断することができ、また単純X線検査でも確認することができます。
症状によって治療方法は異なりますが、軽度である場合は鎮痛薬の投与、運動制限だけで改善に向かう場合もあります。
また状態によっては、外科手術が必要となることもあります。

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