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嘔吐(おうと)、嚥下困難(えんげこんなん) : 飼い主が知っておきたい消化器系の病気

 

食事にまつわる病気、消化器系の病気についてです。

猫鍋
今回は、猫における消化器系の異常、「嘔吐(おうと)」「嚥下困難(えんげこんなん)」について見ていきます。

嘔吐

嘔吐自体は猫にとっては珍しいことではありませんが、原因が病気によるものかもしれませんので回数や吐物の状態を観察する必要があります。

■糖尿病の猫、肥満の予防に

■毛玉のコントロールに

「嘔吐(おうと)」の原因・症状

「嘔吐(おうと)」は食事の内容や毛玉によって反射的に起こったり、乗り物酔いや熱射病、恐怖やストレスによって起こる場合もありますが、糖尿病や腎不全、肝臓病、胃癌、細菌感染、寄生虫など病気によって起こる場合もあります。
猫が突然嘔吐するようになり繰り返すようであれば、まずは飲食をとめて、原因特定のためにも獣医師の診察をうけることが大切です。
消化器官に異物が詰まっていることによる嘔吐の場合は手術によって異物を取り出す必要があるかもしれません。
毛玉による嘔吐の場合は、対策として定期的にブラッシングするなどグルーミングすることで対策することが必要です。
ゴミをあさったりする猫の場合、食べたものによる嘔吐の可能性が高いため、ゴミあさりをやめさせるのが最善ですが、少なくとも定期的に内部寄生虫の検査を受けて駆除したりといったリスク回避策が必要です。

嚥下困難(えんげこんなん)

嚥下(えんげ)とは飲み込んだ食物を胃に送り込む動作のことで、「嚥下困難(えんげこんなん)」は飲み込めない状態になることです。
草むらの猫

「嚥下困難(えんげこんなん)」の原因・症状

「嚥下困難(えんげこんなん)」の原因として考えられるのは、「咽頭炎(いんとうえん)」や「扁桃炎(へんとうえん)」「消化管閉塞(しょうかかんへいそく)」などがあります。
咽頭は、口と食道の中間に位置する部位で炎症を起こすと嚥下困難に加え咳をしたりよだれが増えたり、状態がわるいと呼吸困難になります。
扁桃は、中枢リンパ組織で咽喉頭部にあるリンパ小節の集合体で、扁桃炎になると咽頭炎と同様に、咳をしたり発熱したりします。
「咽頭炎」も「扁桃炎」も多くの場合、歯周病などの病気になることから悪化してウイルスや細菌に感染することによって発生します。
子猫の場合は「扁桃炎」の発生リスクが特に高いですが、「咽頭炎」は年齢に関係せず発生のリスクがあります。
猫の様子をよく観察して、「嚥下困難(えんげこんなん)」などの異常を感じたら獣医師に診てもらうことが大切です。
また、「嚥下困難(えんげこんなん)」を示している場合は、抗生物質などの処方に加え、脱水症状を起こすことが無いように水分を十分に与えることも大切です。

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