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慢性大腸炎(まんせいだいちょうえん) : 飼い主が知っておきたい消化器系の病気

 

盲腸や結腸、直腸などの大腸に見られる慢性的な腸炎があります。

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今回は、猫における消化器系の病気、「慢性大腸炎(まんせいだいちょうえん)」について見ていきます。

慢性大腸炎(まんせいだいちょうえん)

大腸炎の場合、下痢が持続していたとしても体重の減少はみられないことが多くあります。

「慢性大腸炎(まんせいだいちょうえん)」の原因・症状

「慢性大腸炎(まんせいだいちょうえん)」は、小腸ではなく盲腸や結腸、直腸などの大腸に見られる慢性的な腸炎です。
「大腸炎」が原因で下痢が続いていた場合でも、小腸で栄養の吸収が既にされているため体重の減少はあまり見られないことが多いようです。
「大腸炎」による下痢の原因は、大腸で水分の吸収ができずに下痢となるためと言われています。
原因は、寄生虫、細菌によるもの、また「炎症性腸疾患(えんしょうせい腸疾患)(IBD)」の一部として原因特定ができない場合もあるようです。
(※「慢性腸炎(まんせいちょうえん)(炎症性腸疾患(えんしょうせいちょうえん)(IBD)) : 飼い主が知っておきたい消化器系の病気」)
「大腸炎」を引き起こす原因となる細菌には、「カンピロバクター」「クロストリジウム」などがあります。
「クロストリジウム」は毒素産生菌(※「エンテロトキシン」)の感染により激しい症状を示すと言われています。
症状としては、血便、粘液便、下痢などで、大腸における血便については小腸での出血による黒色便とは異なるものです。
動物病院での診断は、糞便検査によって寄生虫の有無を調べ、抗生剤の投与などを行うことによって細菌感染症の可能性を除外することで行われるでしょう。
原虫や細菌感染症の可能性を除去するために糞便における遺伝子検査を行うこともあるといいます。
また、食事療法を行ったり内視鏡検査、病理組織検査なども行われることがあります。
「慢性大腸炎」の場合の治療は、「炎症性腸疾患(えんしょうせい腸疾患)(IBD)」と同じく食事療法や抗生物質療法、ステロイド剤など抗炎症剤の投与などが行われることになるでしょう。
しかし、これらの治療によって状態が改善されたとしても、投薬を中止してしまうと再発するということがよくあるようです。
「慢性大腸炎」の場合はおよそ3ヶ月間は投薬を維持することが大切であり、症状が無いからと言って投薬をやめてしまうと再発してしまうことになりかねないと言われます。
治療については、獣医師の指示を守ることが大切です。

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