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小腸における腫瘍 : 飼い主が知っておきたい消化器系の病気

 

慢性的な嘔吐、下痢、体重減少が見られたら小腸における腫瘍の疑いがあります。

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今回は、猫における消化器系の病気、「小腸における腫瘍」について見ていきます。

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小腸における腫瘍

猫の小腸における腫瘍で多いのは「リンパ腫」と「腸腺癌」だと言われています。

「小腸における腫瘍」の原因・症状

小腸における腫瘍は「リンパ腫」と「腸腺癌」が多い傾向にあると言われ、これらの場合、症状としては慢性的な嘔吐、下痢、体重減少などがあり、また小腸での出血がある場合は黒色便が見られます。
動物病院での診断は、血液検査や単純X腺検査、造影X腺検査、超音波検査、内視鏡検査および細胞を塊状に採取して検査する組織生検(バイオプシー)、CT検査などによって行われます。
「小腸における腫瘍」が発生している場合、血液検査が行われると貧血、低タンパクなどの傾向がみられるといいます。
また、明らかに腫瘤を形成している場合は単純X腺検査を行うことで確認することができ、小腸の内腔が狭窄していることの確認は造影X腺検査によってわかります。
腸壁が肥厚している場合は超音波検査によって確認されるでしょう。
また内視鏡検査では組織生検によって診断が可能となりますが、内視鏡の届く十二指腸から空腸上部まで、あるいは下部からの挿入時に確認できる回腸末端部の範囲を超えた部位で発生している場合は細胞の採取ができないため、他の検査を行い診断することが必要になります。
CT検査を行うことで内視鏡が届く範囲外の部位における確認が可能となりますが、変化が少ない場合は判断が難しくなります。
これらの検査を行い異常が確認されたけれど断定できない場合は、外科手術により開腹したり、腹腔鏡を使用して病理組織検査を行う必要があります。

 

「小腸におけるリンパ腫」

リンパ腫の場合、腸管に腫瘤を形成している場合もありますが、多くの場合腸壁が全体的に肥厚することが多いため、超音波検査による腸壁の厚さの確認が重要になります。
内視鏡による検査では、粘膜面における変化を確認しますが、炎症と区別が難しいため組織生検を行うことでの診断が必要になります。
リンパ腫の治療としては、化学療法主体となることが予測されます。
高分化型リンパ腫の場合は3年以上の延命ができることもあると言われますが、低分化型リンパ腫である場合は、胃におけるリンパ腫と同様に予後は悪くなると言われます。

 

「小腸における腸腺癌」

腸腺癌の場合、病理組織検査のために外科手術による開腹により腫瘤部位を完全に切除できれば、診断と治療を同時に行うことができる場合もあります。
腸腺癌は、腫瘍がある部位が限定されている場合、切除することができれば長期予後が得られる可能性もありますが、周辺への転移が確認される場合は予後は悪くなります。

 

(※関連記事「胃腸における腫瘍 : 飼い主が知っておきたい腫瘍性疾患」)

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