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鼻におけるリンパ腫 : 飼い主が知っておきたい腫瘍性疾患

 

中齢から老齢の猫に発生しやすい咽頭部の腫瘍が、「リンパ腫」です。

陽だまりの中の猫
今回は、猫における腫瘍性疾患、「鼻におけるリンパ腫」について見ていきます。

鼻におけるリンパ腫

「鼻におけるリンパ腫」は猫の鼻咽頭における腫瘍としては最も多いと言われています。

「鼻におけるリンパ腫」の原因・症状

「鼻におけるリンパ腫」の症状は、当初はあまり特徴的なものではなく、鼻水、くしゃみ、鼻血、いびき、食欲不振などが発生します。
その為、初期段階で「鼻におけるリンパ腫」を発見することも難しくなります。
リンパ腫が進行すると、口を開けて苦しそうに呼吸するようになったり、顔が変形したり、眼球突出、涙、目ヤニなどの症状が現れます。
動物病院での診断は、ブラシを使い鼻の細胞を採取して病理組織検査を行ったり、CT検査や骨髄穿刺(こつずいせんし)検査によって全身への転移の進行を見ることになります。
また「リンパ腫」は、「猫白血病ウイルス(FeLV)」(「猫白血病ウイルス(FeLV)、トキソプラズマ症 : 飼い主が知っておきたい重い病気」)が関与して発生している可能性があるため、「猫白血病ウイルス(FeLV)」に感染していないか検査する必要もあります。
「猫白血病ウイルス(FeLV)」が陰性である猫のほうが、「猫白血病ウイルス(FeLV)」が陽性であった猫よりも、より生存期間が長いという調査もあるようです。
動物病院で獣医師により診断された場合、治療としては、全身性の「リンパ腫」であった場合は、抗がん剤による治療が必要になるでしょう。
また全身性の「リンパ腫」でなければ、放射線治療が治療法として選択されることになるでしょう。
抗がん剤による治療は、人間における抗がん剤治療ほどの副作用は猫にはないということが言われますが、やはり老齢になればなるほど体力も落ちているため、食欲不振、元気消失などが副作用として現れることがあります。
抗がん剤治療によって余命が伸び、元気に回復しているという例もありますので、その猫の病状やリンパ腫の進行度合い、年齢なども考慮し、獣医師への相談、指示を受けることが大切です。
また猫の鼻におけるリンパ腫では、鼻が詰まりますので匂いをかぐことができず、その影響で更に食欲不振に陥る傾向がありますので、体力を維持、回復するためにも、治療として食欲増進剤の投与や、食事内容を考慮したり、食事を温めるようにしたりといった対応も必要になります。

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