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鼻咽頭(びいんとう)ポリープ、鼻における腫瘍 : 飼い主が知っておきたい腫瘍性疾患

 

およそ2歳未満の子猫に発生する腫瘍性疾患についてです。

子猫の姿
今回は、猫における腫瘍性疾患、「鼻咽頭(びいんとう)ポリープ」「鼻における腫瘍」について見ていきます。

鼻咽頭(びいんとう)ポリープ

「鼻咽頭(びいんとう)ポリープ」は、およそ2歳未満の子猫に発生する病気で、中耳、中耳と鼻をつなぐ耳管にポリープができます。

「鼻咽頭(びいんとう)ポリープ」の原因・症状

「鼻咽頭(びいんとう)ポリープ」は、生後数ヶ月のうちに発生し、鼻水、くしゃみを始めとした鼻や呼吸器の症状がおこります。
はじめは症状が比較的軽度な場合が多いため、発覚するまでに時間が掛かってしまうことが多いようです。
「鼻咽頭(びいんとう)ポリープ」の症状としては、鼻水、くしゃみから始まり、耳垢、膿、出血、めまいなどがおこります。
症状が悪化すると、嚥下困難、食事による窒息、嘔吐などが起こるようになります。
猫に異常がみられたら、早めに動物病院でみてもらい適切な治療を行うことが大切です。
動物病院での診断は、耳道検査、鼻咽頭における内視鏡検査、X線検査、CT検査などが行われます。
「鼻咽頭(びいんとう)ポリープ」の治療としては、外科手術による摘出が第一の選択肢となるでしょう。
中耳には問題がない場合は、ステロイド剤を投与することで炎症を抑えたうえで、口の中からポリープを引き出して切除するといった方法がとられることが多いようです。
中耳炎が発生している場合などは耳の穴の内部を切除する「鼓室胞切開術(こしつほうせっかいじゅつ)」が必要になることもありますが、「鼓室胞切開術(こしつほうせっかいじゅつ)」をおこなうと神経障害などの合併症が起こることがあります。
しかし、一度外科手術によって適切な処置が施されれば、再発することは少ないと言われています。

鼻における腫瘍

猫の鼻の先端に悪性腫瘍が発生する場合があります。

「鼻における腫瘍」の原因・症状

「鼻における腫瘍」で多く発生するのが、悪性腫瘍である「扁平上皮癌」と言われています。
「扁平上皮癌」は、皮膚(「扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)、皮膚組織球腫(ひふそしききゅうしゅ) : 飼い主が知っておきたい皮膚の病気」)や、耳(「耳道(じどう)における腫瘍 : 飼い主が知っておきたい腫瘍性疾患」)などにも発生する悪性腫瘍ですが、鼻における「扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)」も、それら他の部位と同様で、直射日光に当たることによって発生頻度が高まると言われています。

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