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耳道(じどう)における腫瘍 : 飼い主が知っておきたい腫瘍性疾患

 

「耳道(じどう)における腫瘍」は、若齢の猫から老齢の猫まで発生する可能性のある病気です。

首を掻く猫
今回は、猫における腫瘍性疾患、「耳道(じどう)における腫瘍」について見ていきます。

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耳道(じどう)における腫瘍

「耳道(じどう)における腫瘍」として発生した事例が多いのが、良性の耳垢腺腫(じこうせんしゅ)、悪性の耳垢腺癌(じこうせんがん)、悪性の扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)です。

「耳道(じどう)における腫瘍」の原因・症状

良性の耳垢腺腫(じこうせんしゅ)、悪性の耳垢腺癌(じこうせんがん)、悪性の扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)は中齢から老齢の猫に多く発生します。
また若齢の猫においては、鼓膜の奥で発生する炎症性ポリープ(鼻咽頭ポリープとも呼ばれます)が発生することがあります。
炎症性ポリープの場合、鼻水、くしゃみ、嚥下困難、呼吸困難などの症状が現れます。
「耳道(じどう)における腫瘍」の場合、慢性的な外耳炎を併発していることも多くあります。
症状としては、耳における炎症、痒み、潰瘍、悪臭、耳からの分泌物などがあります。
耳垢腺癌(じこうせんがん)の場合は痛みを伴い、出血したような分泌物が出たりすることもあります。
症状が悪化すると、顔面神経麻痺、首がねじれた状態になってしまう捻転斜頸、運動失調、ホルネル症候群(※「ホルネル症候群、顔面神経麻痺(がんめんしんけいまひ) : 飼い主が知っておきたい脳脊髄疾患」)などの神経症状がおこります。
慢性的な外耳炎が原因となり、耳垢腺癌(じこうせんがん)に発展してしまう場合もありますので、早めに治療を行うことが大切です。
診断は、細胞を塊状に採取して検査する組織生検、リンパ節の針生検、CT検査などによって行われるでしょう。
治療としては、外科手術による腫瘍の摘出が第一の選択肢として挙げられます。
外科手術による摘出は、腫瘍の種類や発生部位によって内容が変わり、良性腫瘍である場合は転移することがありませんので、発生部位における腫瘍の摘出だけで治療することが可能ですが、転移する可能性のある悪性腫瘍の場合、腫瘍を広範囲にわたって切除する必要があるため、全耳道切除、鼓室胞切開が行われることがあります。
また悪性腫瘍の場合は、転移する可能性もあるため、外科手術に加えて放射線治療が行われることもあります。
他部位への転移が認められる場合は、抗がん剤の投与が行われることもあります。

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