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プリオン病 : 飼い主が知っておきたい細菌・ウイルス感染症

 

ウイルスとも細菌とも異なる病原体で、非細胞性のタンパク質による病原体による病気があります。

黒猫が振り向く様子
今回は、猫における非細胞性タンパクによる疾患、「プリオン病」について見ていきます。

プリオン病

「プリオン病」は、非細胞性タンパクである病原性プリオンによって起こる疾患です。

「プリオン病」の原因・症状

「プリオン」は、哺乳動物における様々な臓器、組織細胞の膜上に、特に脳に多く存在しており、通常は病原性を持っておらず、正常プリオンタンパクとして存在しています。
正常プリオンは、体内において、細胞が過剰に活性化するのを防止する機能として存在していると考えられています。
病原性プリオンの発生原因の詳細は未だ不明ですが、正常プリオンタンパクの構造が変化し、病原性プリオンとなって感染性を持つようになったと考えられています。
病原性プリオンの感染経路としては、病原性プリオンに感染した動物の臓器、組織を食した場合など経口的に感染することが考えられ、感染した病原性プリオンは中枢神経を汚染すると死に至ることとなります。
病原性プリオンに感染すると、腸管から体内に入り込み、やがて眼球、脊髄、脳といった中枢神経に溜まっていきます。
脳と脊髄の間に存在する延髄にて、病原性プリオンの蓄積濃度は高まり、中枢神経に順次蓄積されていくと考えられています。
また病原性プリオンは、体内に存在する正常なプリオンに接触すると、病原性プリオンに変化させ、やがて中枢神経系の機能が失われることで、様々な神経症状が発生することになります。
「プリオン病」になった猫は、病原性プリオンによって神経細胞を殺されてしまうため、現状、回復は望むことができないと言われています。
「プリオン病」の症状としては、聴覚反応が過敏になる、興奮状態になり攻撃的になる、痴呆、運動障害、歩行障害などが起こり、残念ながら一度発症すると回復することはなく必ず死に至るとされています。
直接的な治療法は存在しないのが現状ですが、感染した場合は対症療法によって生活の質の向上を図ることになるでしょう。
「プリオン病」に対するワクチンも未だ存在しておりませんので、予防法としては、特に猫以外の動物におけるプリオン病が発生した地域が産地である素材を使用した食事を与えないようにしたり、普段からの食事内容に注意することが有効です。
「プリオン病」は経口的な感染が感染経路となるため、病原性プリオンを摂取しないよう注意することが唯一の予防策となります。

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