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破傷風(はしょうふう) : 飼い主が知っておきたい細菌・ウイルス感染症

 

傷口の汚染から感染し発症する細菌性疾患があります。

畳から睨んでいる猫
今回は、猫における細菌・ウイルス感染症、「破傷風(はしょうふう)」について見ていきます。

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破傷風(はしょうふう)

「破傷風(はしょうふう)」は、傷などから感染した「破傷風菌」の毒素により神経の伝達を阻害することで発症する病気です。

「破傷風(はしょうふう)」の原因・症状

細菌の一つである「破傷風菌」は、胞子形態で土壌に存在しており、胞子状態での「破傷風菌)の生存期間としては数十年と言われています。
「破傷風菌」は、人間における病気としても有名ですが、猫においても同様に発症する病気です。
傷を負い、「破傷風菌」の胞子が体内に入り込むと、発芽して「栄養型」という分裂化膿な細菌細胞の形態に戻ります。
「破傷風菌」は酸素がある空気の中では生きていけない性質であるため、酸素と触れることの少ない動物の体内における筋肉内部など深部まで進行し増殖します。
「破傷風菌」が増殖する際に産生する毒素が、感染した猫の神経に影響を及ぼし情報伝達に異常が発生します。
神経内の情報伝達がストップすることにより、筋肉は硬直したままの状態が発生し、運動障害がおこります。
「破傷風菌」の毒素の影響が、呼吸を司る部分の筋肉にまで影響が及んでしまうと呼吸することができなくなり、窒息死してしまうこともあります。
「破傷風毒素」は、菌の数が少なかったとしても、とても強い毒ですので大きな症状が現れます。
さらに、毒素が侵入した傷口が小さいと、感染した受傷部の特定ができないこともよくあるようです。
「破傷風」になると、感染した傷口から増殖し、毒素を産生するため、傷口付近における筋肉の痙攣がおこります。
毒素は比較的短時間において体内に広がるため、感染した猫は歯を固く食いしばり口を開くことができなくなる、開口障害状態、食べ物を飲み込むことができなくなる嚥下障害などがおこります。
症状が悪化すると、目の周りや耳の筋肉が痙攣を起こし、さらに毒素が頸部や背部の筋肉に広がり、四肢が伸びたままの状態で硬直します。
筋肉が制御できなくなることから、食事や水分摂取ができなくなるため、体力は落ち、脱水症状が起こり、やがて呼吸できなくなって死に至ります。
「破傷風(はしょうふう)」は、処置が遅れると致命的であるため、異常が確認されたらすぐに獣医師に診てもらうことが必要です。
治療としては、感染箇所をオキシフルなどで消毒する、ペニシリン系、セフェム系、テトラサイクリン系などの抗菌剤の投与などが行われるでしょう。
毒素の産生が進んでしまっている場合は、破傷風抗毒素の投与、鎮静剤の投与などが行われます。
予防策としては、ワクチンの接種が有効な策となります。

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