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ヘリコバクター感染症 : 飼い主が知っておきたい細菌・ウイルス感染症

 

子猫のうちに親猫から感染してしまうおそれがある細菌性疾患があります。

振り向きざま
今回は、猫における細菌・ウイルス感染症、「ヘリコバクター感染症」について見ていきます。

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ヘリコバクター感染症

「ヘリコバクター感染症」になると、慢性胃炎や慢性嘔吐、腹痛や消化管出血がおこります。

「ヘリコバクター感染症」の原因・症状

「ヘリコバクター感染症」は生後間もなくに感染すると考えられており、感染している母猫に舐められたり、あるいは排泄物や汚染水など環境的な問題や、母猫からの授乳時などに経口的にヘリコバクターが感染し、位の内部、特に胃の出口部分である幽門に定着すると考えられています。
定着した「ヘリコバクター菌」は、胃における環境の変化があると増殖し、症状を現すと言われます。
ヘリコバクター自体は、酸性度の強い胃酸の中でも、酸性度を中和できる酵素をもっているため、粘膜細胞を栄養源として生存し続けることができる最新です。
猫の胃の粘膜細胞を栄養源にするため、感染した猫は胃の粘膜細胞を「ヘリコバクター菌」によって破壊され、その破壊された粘膜細胞から胃酸が浸透し、粘膜細胞の下にある胃組織に達してしまうことで胃炎が発生します。
病状、あるいは二次感染の状態によっては、破壊されてしまった粘膜細胞部の炎症が潰瘍にまで進行する場合もあります。
なお、人間における細菌性疾患の原因菌である「ヘリコバクター・ピロリ」(ピロリ菌)については、猫には存在しないと言われていましたが、猫に感染する可能性があるとも言われ始めているようです。
「ヘリコバクター感染症」の症状としては、慢性胃炎や慢性嘔吐、腹痛や消化管出血による下血などが現れます。
病状が悪化した結果、腫瘍ができた場合は、吐血や血便などが出る場合もあります。
また、破壊された粘膜細胞から胃酸が粘膜細胞の下の胃組織を超えて十二指腸炎が発生する恐れもあります。
慢性的な炎症が起こることで、嘔吐、体重減少、口臭の原因ともなります。
動物病院で「ヘリコバクター感染症」が診断されたら、治療としては、アモキシシリンやメトロニダゾール、クラリスロマイシンなどのペニシリン系抗菌剤の投与による除菌が行われるでしょう。
ペニシリン系抗菌剤投与による除菌は、およそ1ヶ月以上の間は、連続的に投与することになるでしょう。
「ヘリコバクター感染症」に対するワクチンはまだ無いため、予防策としては、生活環境の清潔を保つことが大切です。

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