MeoNavi [メオナビ]

猫と暮らすライフスタイル、猫ライフ情報を発信します

サルモネラ感染症 : 飼い主が知っておきたい細菌・ウイルス感染症

 

サルモネラは動物の排泄物や汚染水などに含まれている細菌の一種です。

猫の顔を魚眼でアップ
今回は、猫における細菌・ウイルス感染症、「サルモネラ感染症」について見ていきます。

Sponsored Link

サルモネラ感染症

「サルモネラ」は、人間における食中毒の原因としても有名で、魚介類の生食などで感染する「腸炎ビブリオ菌」と並ぶ細菌です。

「サルモネラ感染症」の原因・症状

「サルモネラ」のうち、主に「サルモネラ・チフィムリウム」を経口的に摂取することで消化管へ感染します。
消化管に感染すると、ゆっくりと全身に広がりやがて発熱、衰弱性症状を起こします。
また、腹痛、嘔吐から下痢が発生し、頻繁に便意を感じるようになります。
必ず重症化するというわけではありませんが、およそ1週間ほど下痢が継続する場合もあります。
急性期においては、白血球の減少が起こり、病状が悪化すると、脱水症状、菌血症、敗血症性ショックなどに陥ることもあり危険です。
場合によっては、結膜炎や子宮筋層炎、妊娠している猫の場合は、流産や死産、心血管の虚脱による死亡などが起こる場合もあります。
胃腸炎ではなく、発熱、抑鬱、体温低下、虚弱などが発生することもあるようです。
「サルモネラ・チフィムリウム」はチフスの原因菌である「サルモネラ・チフィ」を含んでいることでも知られており、「サルモネラ・チフィムリウム」がネズミに感染した場合はチフスを起こしますが、猫に感染した場合、チフスではなく急性胃腸炎や敗血症が発生します。
また「サルモネラ感染」から回復したあとも、ほぼ生涯にわたって保菌化すると言われています。
動物病院では、サルモネラ菌の菌検出が確定診断のためには最良な方法となります。
白血球の減少が現れる感染症としては、パルボウイルス感染症なども同様ですので、類症鑑別が必要になりますが、通常、サルモネラ菌を分離するためには時間がかかり、場合によっては分離できないケースも多々あるようです。
その為、「サルモネラ感染症」の治療は、必ずしもサルモネラ菌分離の結果を待たずして、抗菌剤の投与による菌の抑制が行われることもあります。
「サルモネラ感染症」のワクチンはまだ存在しないため、予防策としては汚染源となりうる排泄物に猫を近づけないようにしたり、猫が生活する環境を清潔にすることで良好な衛生状態の維持に努めることが大切になります。
発症した猫に対しては、治療が完了したあとでも、排泄物などにサルモネラが含まれなくなったということを確認するまでは予断を許しません。

Sponsored Link

 - 猫の健康・病気 , ,

Sponsored Link
 
お役に立ったら、クリック頂けると幸いです。

  関連記事

破傷風(はしょうふう) : 飼い主が知っておきたい細菌・ウイルス感染症

傷口の汚染から感染し発症する細菌性疾患があります。今回は、猫における細菌・ウイルス感染症、「破傷風(はしょうふう)」について見ていきます。

[止血凝固異常]血友病(けつゆうびょう)、フォン・ヴィレブランド病 : 飼い主が知っておきたい血液・免疫系疾患

遺伝性疾患による、血液凝固機構の異常=「止血凝固異常」についてです。今回は、猫の血液・免疫系疾患である「血液凝固異常」における「血友病(けつゆうびょう)」「フォンヴィレブランド病」について見ていきます。

猫に「イカ」を食べさせると腰を抜かす

猫に食べさせてはいけないものの一つに「イカ」があります。「イカ(生)」を食べると猫は腰を抜かしてしまいます。なお「タコ」も同様に食べさせてはいけません。

僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう) : 飼い主が知っておきたい循環器系の病気

心臓の左心室の入り口に存在する「僧帽弁(そうほうべん)」が正しく閉じなくなってしまう病気があります。今回は、猫における循環器疾患、「僧帽弁閉鎖不全症(そうほうべんへいさふぜんしょう)」について見ていきます。

鼓腸(こちょう)、下痢 : 飼い主が知っておきたい消化器系の病気

「鼓腸(こちょう)」や「下痢(げり)」は消化管における病気の徴候の可能性もあります。今回は、猫における消化器系の異常、「鼓腸(こちょう)」、「下痢(げり)」について見ていきます。

ネコカリシウイルス性関節症 : 飼い主が知っておきたい骨関節疾患

ウイルス感染が原因で起こる一過性の多発性関節炎があります。今回は、猫の骨関節疾患、「ネコカリシウイルス性関節症」について見ていきます。

慢性大腸炎(まんせいだいちょうえん) : 飼い主が知っておきたい消化器系の病気

盲腸や結腸、直腸などの大腸に見られる慢性的な腸炎があります。今回は、猫における消化器系の病気、「慢性大腸炎(まんせいだいちょうえん)」について見ていきます。

腎周囲偽嚢胞(じんしゅういぎのうほう) : 飼い主が知っておきたい腎・泌尿器の病気

腎臓において発生する病気で、老猫によく見られる疾患があります。今回は、猫における腎・泌尿器の病気、「腎周囲偽嚢胞(じんしゅういぎのうほう)」について見ていきます。

黄色脂肪症(おうしょくしぼうしょう)、接触性過敏症 : 飼い主が知っておきたい皮膚の病気

食生活や刺激物への接触など普段の生活環境が影響して起こる皮膚炎があります。 今回は、猫における皮膚の病気、「黄色脂肪症(おうしょくしぼうしょう)」「接触性過敏症」について見ていきます。

ムコ多糖症 : 飼い主が知っておきたい骨関節疾患

ライソゾーム蓄積病の一種の、骨関節弛緩についてです。今回は、猫の骨関節疾患、「ムコ多糖症」について見ていきます。