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狂犬病、オーエスキー病(仮性狂犬病) : 飼い主が知っておきたい細菌・ウイルス感染症

 

猫にも狂犬病は発症します。

狂犬病
今回は、猫における細菌・ウイルス感染症、「狂犬病」、「オーエスキー病」(仮性狂犬病)について見ていきます。

狂犬病

「狂犬病」は犬にだけ感染するのではなく、猫や人間にも感染する恐ろしい病気です。

「狂犬病」の原因・症状

「狂犬病」は、「狂犬病ウイルス」(リッサウイルスの一種)に感染した動物の唾液などの分泌物が、咬傷や唾液の飛沫などによって、目や口の粘膜、傷口などから感染し、神経系にまで至るウイルス性疾患です。
「狂犬病ウイルス」は、神経組織を伝わるようにして増殖し、進行すると中枢神経系にまで到達します。
非常に致死率が高く、「狂犬病」を発症した猫は必ず死に至ります。
「狂犬病」の症状としては、「狂躁型(きょうそうがた)」と「麻痺・沈鬱型(まひ・ちんうつがた)」の2種類に別れます。
「狂躁型(きょうそうがた)」は、殆どの場合で当てはまる定型的病型で、凶暴化し、またウイルスを含んでいる多量のよだれをたらしながら、周りのものに噛みつくようになります。
また全身が痙攣発作を起こすようになります。
発症後、数日内で意識障害、運動障害がおこり、昏睡に陥っておよそ3日から3週間の間で死に至ります。
「麻痺・沈鬱型(まひ・ちんうつがた)」は、凶暴性を示すことがない病型で、比較的珍しい病型です。
顎や喉の筋肉が麻痺し、食事や飲水ができなくなり、脱水症状を起こします。
やがて、全身麻痺、意識不明、昏睡に陥り、およそ1週間以内に死に至ります。
現状、治療法がまだ存在せず、狂犬病の発症が確認されたら、他への感染を防ぐために殺処分されることもあります。

オーエスキー病(仮性狂犬病)

「オーエスキー病」(仮性狂犬病)は、豚に感染している「仮性狂犬病ウイルス」(豚ヘルペスウイルス1型)から発症する病気です。

「オーエスキー病」(仮性狂犬病)の原因・症状

「仮性狂犬病ウイルス」(豚ヘルペスウイルス1型)に感染している豚の生肉の摂取、感染した豚の排泄物や唾液の飛沫から感染する病気が、「オーエスキー病」(仮性狂犬病)です。
「仮性狂犬病ウイルス」は、「狂犬病ウイルス」とは異なるウイルスですが、感染した場合に狂犬病と似ている狂躁状態になるため、別称として「仮性狂犬病」と言われています。
猫における発症例は少ないといわれていますが、感染すれば通常数日から10日以内に死に至る病気です。
「狂犬病ウイルス」の場合と同様、神経に沿って拡大し、やがて中枢神経にまで至る事になります。
症状としては、狂躁状態に陥り、痙攣、昏睡などが起こります。
治療法はまだ確立していない恐ろしい病気です。
猫の食事に生の豚の肉を与えないようにしたり、猫の食事の環境を整形つに保つなどが予防につながります。

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