MeoNavi [メオナビ]

猫と暮らすライフスタイル、猫ライフ情報を発信します

[リンパ・造血器腫瘍]免疫不全 : 飼い主が知っておきたい血液・免疫系疾患

 

「免疫不全」は、大きく「先天性」と「後天性」に分けられます。

外国の猫
私達人間や猫が生活している中で、空気や土などの環境にはあらゆる細菌やウイルス、真菌などの微生物が存在しますが、通常はこれらに感染することもなく生活しています。
これは、人間や猫の体内の免疫機構の働きによって、体内に細菌やウイルス、真菌などの微生物が侵入しないよう防御しているからです。
今回は、猫の血液・免疫系疾患である「免疫不全」について見ていきます。

Sponsored Link

免疫不全

「免疫不全」は、体内の免疫機構において異常が発生し、細菌やウイルス、真菌などの微生物による感染症が生じたり、持続感染や再発感染が起こりやすくなっている病態のことです。

「免疫不全」の原因・症状

「免疫不全」の原因は様々で、何かしらの理由で免疫機能が低下したり破綻することで発生します。
「免疫不全」は大きく分けて、「先天性」と「後天性」があります。
「先天性免疫不全」は、猫においては非常に珍しい病気ですが、「ペルシャ」において血液内の白血球における「顆粒球」が巨大化する「チェディアック・東症候群(ひがししょうこうぐん)」や、「バーマン」において胸腺萎縮などの症例があるようです。
「後天性免疫不全」は、「猫免疫不全ウイルス感染症」や免疫抑制剤投与、代謝異常、栄養障害、腫瘍などに続発して生じる場合があります。

「猫免疫不全ウイルス感染症」

「猫免疫不全ウイルス」は、猫科の動物のみに感染するウイルスです。
「猫免疫不全ウイルス」に感染すると、免疫機能を低下させあらゆる病気にかかりやすくなるため「猫エイズ」と呼ばれることもあります。
急性感染症ではないため、「猫免疫不全ウイルス」に感染していたとしても発症することなく長生きする猫もいます。
感染初期はほとんどの場合症状がないため、感染していることに気づかず、健康診断や他の病気のために獣医師に診てもらった際に感染していることが発覚することもあります。
感染源としては、「猫免疫不全ウイルス」に感染している猫との喧嘩、咬み傷から感染する場合が多いと考えられています。
猫同士のグルーミング、交尾などによる感染は少なく、感染している猫の唾液から感染すると考えられています。
「猫免疫不全ウイルス」に感染している猫は「キャリア」と呼ばれ、「キャリア」の猫は感染から発症すること無く過ごす猫もいれば、数年で腫瘍化する猫もいます。
「猫免疫不全ウイルス」への感染から4,5年後に発症する例が多く、発症から数日から数ヶ月で死に至る場合もあると言われています。

 - 猫の健康・病気 , ,

Sponsored Link
 
お役に立ったら、クリック頂けると幸いです。

  関連記事

赤血球増加症(多血症) : 飼い主が知っておきたい血液・免疫系疾患

赤血球減少によって起こるのが「貧血」ですが、逆に赤血球が増加する病気があります。今回は、猫の血液・免疫系疾患である「赤血球増加症」(多血症)について見ていきます。

外耳炎、耳疥癬(耳ダニ症) : 飼い主が知っておきたい耳の病気

猫が耳を掻く回数が増えたり、耳垢が多く出たり、猫の耳に異常を感じたら迅速な対処が必要です。今回は、猫における耳の病気、「外耳炎」「耳疥癬(みみかいせん)(耳ダニ症)」について見ていきます。

肺炎、膿胸、鼻炎 : 飼い主が知っておきたい呼吸器系の病気

中には進行が早く命を脅かす病気の恐れもありますので、猫が咳をしていたら早めに獣医師に診てもらうことが重要です。今回は、猫における呼吸器系の病気、「肺炎」「膿胸」「鼻炎」について見ていきます。

ファロー四徴症(ふぁろーしちょうしょう) : 飼い主が知っておきたい循環器系の病気

心臓における先天性の病気についてです。今回は、猫における循環器疾患、「ファロー四徴症(ふぁろーしちょうしょう)」について見ていきます。

大腸菌症(だいちょうきんしょう) : 飼い主が知っておきたい細菌・ウイルス感染症

宿主以外の体に入り込むことで発症する病原菌があります。今回は、猫における細菌・ウイルス感染症、「大腸菌症(だいちょうきんしょう)」について見ていきます。

猫にお餅を食べさせてはいけません!

猫が「お餅」や「お団子」を食べてしまうことでの危険性は、喉をつまらせてしまうことや、歯や顎に「お餅」や「お団子」がくっついてしまうというリスクにあります。

病気は早期発見が重要!猫の食欲や水の飲み方をチェック

猫も体調により食欲や水の飲み方などに変化が現れます。食欲や飲水量がいつもと違うと感じたら、猫の体調は大丈夫か気にしてみてあげることが必要です。

食道内異物(しょくどうないいぶつ) : 飼い主が知っておきたい消化器系の病気

誤飲、誤食による異常についてです。今回は、猫における消化器系の異常、「食道内異物(しょくどうないいぶつ)」について見ていきます。

流涙症、第三眼瞼露出(瞬膜突出) : 飼い主が知っておきたい目の病気

猫に異常はないかどうか普段から観察しておくことも飼い主の重要な役割だと思います。今回は、猫における目の病気、「流涙症」「第三眼瞼露出(瞬膜突出)」について見ていきます。

胃潰瘍(いかいよう) : 飼い主が知っておきたい消化器系の病気

胃粘膜の深くまでを欠損してしまうと「胃潰瘍(いかいよう)」になります。今回は、猫における消化器系の病気、「胃潰瘍(いかいよう)」について見ていきます。