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[リンパ・造血器腫瘍]骨髄異形成症候群(こつずいいけいせいしょうこうぐん)、多発性骨髄腫(たはつせいこつずいしゅ) : 飼い主が知っておきたい血液・免疫系疾患

 

骨髄内の造血細胞における異常、腫瘍が増殖する疾患についてです。

草むらから出てきた猫
今回は、猫の血液・免疫系疾患である「骨髄異形成症候群(こつずいいけいせいしょうこうぐん)」「多発性骨髄腫(たはつせいこつずいしゅ)」について見ていきます。

骨髄異形成症候群(こつずいいけいせいしょうこうぐん)

「骨髄異形成症候群(こつずいいけいせいしょうこうぐん)」は、骨髄中の造血細胞において分化、成熟異常が発生し、それにより造血に異常が起こることで末梢血液中における赤血球、白血球、血小板の、血球の減少が生じる疾患です。

「骨髄異形成症候群(こつずいいけいせいしょうこうぐん)」の原因・症状

「骨髄異形成症候群(こつずいいけいせいしょうこうぐん)」は、「急性骨髄性白血病」(※「[リンパ・造血器腫瘍]白血病(急性骨髄性白血病、リンパ芽球性白血病) : 飼い主が知っておきたい血液・免疫系疾患」)へ発展する前の病気でもあるため、白血病の前段階としても考えられています。
また、「骨髄異形成症候群(こつずいいけいせいしょうこうぐん)」の猫のほとんどが「猫白血病ウイルス」に感染していることから、「猫白血病ウイルス」が「骨髄異形成症候群(こつずいいけいせいしょうこうぐん)」の発症に関与しているのではないかと考えられています。
「骨髄異形成症候群(こつずいいけいせいしょうこうぐん)」の症状としては、元気消失、食欲不振、可視粘膜蒼白、発熱などが見られます。
診断は血液検査によって血球の減少、末梢血液や骨髄細胞における形態異常の有無などの確認により行われます。
治療は、免疫抑制剤やタンパク同化ホルモン、抗がん剤の投与など化学療法により行われることになるでしょう。

多発性骨髄腫(たはつせいこつずいしゅ)

「多発性骨髄腫(たはつせいこつずいしゅ)」は、猫における発症は珍しい病気で、血液細胞の一つである形質細胞が骨髄内で腫瘍となり増殖する疾患です。

「多発性骨髄腫(たはつせいこつずいしゅ)」の原因・症状

「多発性骨髄腫(たはつせいこつずいしゅ)」の症状としては、元気消失、食欲不振、中枢神経障害などによる歩行障害、多飲多尿、粘膜蒼白、発熱などが現れます。
動物病院での診断は、血液検査による抗体(免疫ブロブリン)の異常増加や貧血、白血球減少、血小板減少、高カルシウム血症の確認、またX線検査による骨融解像の確認によって行われます。
合成副腎皮質ホルモン製剤や抗がん剤の投与、輸血などによる治療が行われることになるでしょう。

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