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変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう) : 飼い主が知っておきたい骨関節疾患

 

歳をとった猫がかかりやすい骨関節疾患があります。

草むらで眠る猫
今回は、猫の骨関節疾患、「変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)」について見ていきます。

変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)

「変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)」は加齢により発症する病気です。

「変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)」の原因・症状

加齢が原因で、関節炎や関節の可動域が制限されてしまったり、歩行異常や関節の腫れなどの症状が現れる疾患のことを「変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)」といいます。
歳を取ると、加齢によって関節軟骨が変化し、関節が不安定になってきます。
猫の体は、不安定になった関節の安定性を保つために、関節を囲んでいる関節包を強化し厚くなったり、また関節包と骨との付着を強めるために、骨を増生することで、普通の骨から飛び出したように見える、骨棘(こっきょく)を形成します。
結果、それらが影響し、関節炎などの症状につながっていきます。
発症部位としては、肘関節、肩関節、膝関節、股関節などでの発症が多く現れます。
老猫にこのような症状が現れたら、動物病院で獣医師の診断をうけましょう。
「変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)」の直接的な原因は明確ではありませんが、ウイルスや細菌などの病原体や、自己免疫が関係しているわけではないと考えられています。
「前十字靭帯断裂(ぜんじゅうじじんたいだんれつ)」や「股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)」などの病歴があると、「変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)」が発症しやすくなるとも言われています。
また、肥満も体への負担が加齢によって「変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)」として現れる原因となります。
「変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)」は、初期段階だと特に症状が確認されないことが多いため、他の病気などにおける検査によってたまたま発見されるといったことがあるようです。
発熱や極度な痛みを訴えるといったことはあまり無く、むしろあまり動きたがらなかったり、少し元気が無いなど、つい歳をとったから仕方ないと思いがちな異変であるため「変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)」であるということは気づき難いのですが、病状が進行するにつれ、徐々に歩行異常が明らかになっていき、特に雨の日に関節が痛いため動かなくなったり、触った時に痛がるなどの症状が現れていきます。
治療は、痛みがある場合は非ステロイド性消炎鎮痛剤、サプリメントの服用などにより行われます。
また関節を温めたり冷やしたりする温度療法や筋肉、関節のマッサージ、超音波や電気刺激による治療などが症状の緩和に有効です。
根本的な治療方法が存在せず、関節痛を抑えたり、運動機能の改善をしながら普段の生活の質を高めていくという方法を取ることになります。

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