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甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)、甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう) : 飼い主が知っておきたい内分泌・代謝性疾患

 

猫における内分泌疾患についてです。

オケで眠る猫
今回は、猫の内分泌・代謝性疾患、「甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)」「甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)」について見ていきます。

甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)

「甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)」は、中年(およそ6歳)から高齢(およそ10歳以上)の猫に起こりやすい病気です。

「甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)」の原因・症状

「甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)」は、猫における内分泌疾患の中でも多く見られる病気で、猫の喉のあたりに位置する甲状腺において、「サイロキシン」「トリヨードサイロニン」という甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで体に障害が引き起こされる病気です。
「甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)」の症状としては、体重減少や多色、食欲不振、下痢、嘔吐、脱毛、多飲多尿、元気消失、呼吸困難などが現れます。
動物病院では、血液検査、X線検査やエコー検査によって診断されますが、心臓の肥大が確認されることもあります。
治療としては、薬の投与による内科的治療によって全身の症状を改善し、外科手術によって原因となっている甲状腺を摘出するということが必要になる場合があります。
早期発見による治療が大切となりますので、猫に異常を感じたらいち早く獣医師に相談することが大切です。

甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)

悲しい表情の猫
「甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)」は、喉のあたりに位置する甲状腺が機能低下し、甲状腺ホルモンの分泌が弱まることによる病気です。

「甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)」の原因・症状

甲状腺ホルモンは、全身の細胞における代謝を上げる働きをするホルモンです。
「甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)」が甲状腺ホルモンの働きが強くなりすぎる病気であるのに対し、「甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)」は甲状腺ホルモンの働きが弱まる病気です。
「甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)」は、先天性による原因で幼猫に発生することがある病気で、成猫においてはごくまれに起こる病気です。
成猫においては、「甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)」の治療が原因で発症することがあります。
症状としては、低体温、動作の鈍化、皮膚の色素沈着、心拍数・血圧の低下、脱毛などがあり、幼猫における先天性による原因の場合は、発育遅延や虚弱体質、頭囲拡大などが確認されます。
病状が悪化する前にいち早く動物病院で治療を受ける必要がある病気です。
治療には、甲状腺ホルモン製剤の投与などが必要となり、薬の投与は生涯にわたって必要となることもあります。

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