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卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)、卵巣遺残症(らんそういざんしょう) : 飼い主が知っておきたいメス猫の病気

 

卵巣に関わる病気はメス猫にとってとても深刻な病です。

空を仰ぐ猫
今回は、メス猫に起こる病気、「卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)」「卵巣遺残症(らんそういざんしょう)」について見ていきます。

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卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)

卵巣に発生した腫瘍は、放置すると腫大化し、状態は悪化の一途をたどります。

「卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)」の原因・症状

「卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)」は、起源細胞によって主に3つのカテゴリーに分類されます。
「上皮性腫瘍(じょうひせいしゅよう)」は卵巣を覆う表面上皮に由来する腫瘍、「胚細胞腫瘍(はいさいぼうしゅよう)」は胚細胞・卵細胞に由来する腫瘍、また最も多く見られるのが「性索間質性腫瘍(せいさくかんしつせいしゅよう)」で、卵胞または黄体に由来する腫瘍です。
「卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)」が発症する平均年齢は6〜7歳とされており、その原因は未だ解明されておりませんが、遺伝子の異変や、ホルモンバランスの異常であると推測されています。
「卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)」による徴候としては、発情の長期化、発情周期の乱れ、下腹部の腫大化、脱毛などが現れます。
また、病状が悪化すると肝臓や肺などに転移することもあるため、「卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)」の疑いがある場合は、早めの治療が必要となります。
動物病院での診断は、腫瘍の触診、超音波検査、X腺検査などによって行われます。
治療に際しては、卵巣子宮全摘出など外科手術が必要となることもあります。
また、避妊手術を行うことが「卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)」のリスク低減には効果的であるとされています。
万が一、猫に異常が見られた場合は、いち早く獣医師の診察をうけることが大切です。

卵巣遺残症(らんそういざんしょう)

キーボード上の猫の足
卵巣子宮摘出後なのに、しばらくしてから発情の徴候がまた現れることがあります。

「卵巣遺残症(らんそういざんしょう)」の原因・症状

「卵巣遺残症(らんそういざんしょう)」とは、卵巣子宮摘出により発情徴候が現れないはずなのに発情の徴候が回復してしまうことです。
原因は、外科手術で卵巣摘出の際の取り残しや、あるいは「副卵巣」によるものが考えられます。
「副卵巣」とは卵巣と卵管の間膜に「中腎管(ちゅうじんかん)」(ウォルフ管)という管が残ったもので、通常は成猫になる際に退行するものです。
ただし、外科手術による卵巣摘出を行うと同時に性腺刺激ホルモンが分泌され、副卵巣が通常の卵巣と同様のホルモンを分泌するようになると考えられています。
「卵巣遺残症(らんそういざんしょう)」であると診断された場合は、遺残卵巣の摘出など外科手術が必要な場合もあります。
卵巣子宮摘出など外科手術後は特に猫に異常が無いか観察するとともに、異常が確認されたら早めに獣医師に診てもらうことが必要です。

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