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心筋症、貧血 : 飼い主が知っておきたい循環器系の病気

 

猫の体の中で血液を循環させている、心臓をはじめとした循環器系の病気についてです。

循環器系の病気
血液の循環は、酸素供給、二酸化炭素の除去、水分供給、温度調節、栄養分供給など数多くの役割を担っています。
血液の循環は「肺循環」と「体循環」があり、酸素が体内に取り込まれて減少している血液は肺循環によって肺に送られ、肺で二酸化炭素の除去及び酸素の吸収がされます。
酸素を取り込んだ血液は心臓に戻されて、体循環として心臓がポンプの役割をすることで血液を体中に送り込みます。
循環器系の病気になると、血液が果たしている役割に支障をきたすため命を脅かすことすらあります。
今回は、猫における循環器系の病気、「心筋症」「貧血」について見ていきます。

心筋症(しんきんしょう)

心筋症
心臓が異常に拡大する「肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう)」と、心臓の壁が薄くなる「拡張型心筋症(かくちょうがたしんきんしょう)」があります。

「心筋症」の原因・症状

遺伝により発生することが最も多く、その場合は1年以上の生存率は非常に低くなってしまいます。
心筋症だと肺に血液が溜まってしまうため、猫は息苦しさを感じてすぐに息切れしてしまいます。
また体重は増えづらく、だんだん体重が減少していくこともあります。
猫が心筋症の場合は、激しく動く事のないように安静にさせておくことが必要になります。
発見が遅れると悪化の一途をたどることになるので、猫が呼吸困難に陥っていることがわかったらすぐに獣医師の診断を受けることが必要です。
成功の確立はかなり低いようですが、手術によって治る場合もありますので、望みを捨ててはいけません。

貧血(ひんけつ)

貧血
貧血は、猫の体内に酸素が行き渡らないため、疲労を感じ衰弱してしまいます。

「貧血」の原因・症状

貧血は猫の体内の赤血球が減少し、鉄分が不足することによって酸素が体内に行き渡らず、呼吸の数が増加し、また心拍数が上がり疲労、衰弱します。
貧血になる原因は様々で、肝臓病や腎臓病、胃潰瘍や癌、甲状腺機能低下症などの病気が原因になることや、ビタミンB12の不足、化学物質などによる中毒、またノミやダニなど寄生虫が原因である場合もあります。
動物病院で検査してもらうのが最も適切に原因特定できる方法ですので、すぐに獣医師に診てもらうのが最善です。
また、ノミやダニなど寄生虫が原因で貧血になる前にきづけるよう普段から観察するとともに、寄生虫が発生した場合はノミ駆除用のスプレーやパウダーにより対処することも必要です。

※「貧血」に関するもう少し詳細の内容は、
失血性貧血[再生性貧血] : 飼い主が知っておきたい血液・免疫系疾患
を御覧ください。

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