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猫は「アワビを食べると耳が落ちる」

 

ネコは「アワビを食べると耳が落ちる」というのはホント!

アワビ
極稀に、海が近い町や島に暮らすネコの中に、耳が欠けたネコがいます。まさに「耳が落ちた」状態です。

「アワビ」をはじめ「ハマグリ」「あさり」など貝類はネコにとって危険です

ネコが「アワビ」をはじめとした貝類を食べると、耳が痒くなります。
耳が痒いネコは、当然、耳をかきます。するとネコの耳の皮膚が弱り、それでも痒いネコは耳を掻き続けます。
すると耳の皮膚はどんどんボロボロになり、やがて耳の先端から皮膚が欠けてしまうということになります。
そのまま症状が悪化すると、最悪の場合は、耳が全て取れてしまうこともあるようです。
ここまでくると可哀想で見ていられない状況になってしまいます。

なぜネコは「アワビ」を食べると耳が痒くなるのか

貝類
「アワビ」や「ハマグリ」など貝類は、生きるための栄養分を海藻を食べることにより摂取します。
貝類が食べた海藻にはクロロフィル(葉緑素)が含まれており、クロロフィルは「アワビ」や「ハマグリ」の内臓である中腸腺に蓄積されます。
中腸腺という貝の内臓は、貝類のキモの部分のことで人間が食べると苦味を感じる部分のことです。
ネコが貝類の中腸腺を食べることにより血管にクロロフィルが吸収されます。その後クロロフィルは血流により耳に達します。
ネコの耳は皮膚が薄く、且つ頭の上についているため、血流が弱い部分でもあり、日光が当たりやすい箇所です。
クロロフィルは日光を浴びることにより化学反応を起こして「ビオフェオフォルバイトa」という毒素に変化します。
人間の場合は大概の場合、体内で解毒することができますが、ネコは耳で「ビオフェオフォルバイトa」が発生することにより「光線過敏症」という病気にかかってしまい、その結果、耳に痒みを感じ始めます。
そして、痒い耳を掻き続けることで炎症が悪化し、耳が落ちてしまうということになってしまいます。
また、ネコは貝類を食べることにより中毒症状を引き起こしてしまう危険もありますので、ネコが欲しがっても与えるのは避けたほうがよいです。
貝類と同様にネコに与えてはいけないものとして生の「イカ」や「タコ」がありますが、「イカ」や「タコ」には豊富なタウリンを含んでおり、タウリンはネコにとって必要な栄養素です。
「アワビ」や「ハマグリ」など貝類にも「イカ」や「タコ」と同様に豊富なタウリンを含んでいますので、ネコは貝類を見ると食べたがってしまいます。
でも、貝類や「イカ」「タコ」以外の物を与えることでタウリンを摂取させることが安全ですので、飼い主は十分な注意が必要です。

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